ペットの命は飼い主にかかっている!!

飼い主であるあなた自身が助からなければ、ペットを助けることはできません。
いつ起こるかわからない災害に対して、あなたが生き抜くための防災の備えが出来ていることがペット防災を考える大前提です。
①防災の基本
まず、人間の備えを万全にすることでペットへの注意や対応が可能になります。
飼い主が必要な物資を用意し、避難計画を立てることが重要です。
防災対策として、日頃から備えておくと安心できることがたくさんあります。以下に基本的な準備のポイントをまとめました。
1. 非常持ち出し袋の準備
災害発生時すぐに持ち出せるように、以下のものを備えておきましょう。
- 飲料水(1人1日3リットルを目安に数日分)
- 非常食(缶詰やフリーズドライ食品、ビスケットなど保存が効くもの)
- ラジオ(電池式または手回し式)
- 懐中電灯と予備の電池
- モバイルバッテリー
- 衣類や防寒具、雨具
- 応急手当用品(絆創膏、消毒液など)
- 常備薬、処方薬
- 貴重品(現金、小銭、保険証のコピー)
2. 家庭内の安全対策
- 家具の転倒防止対策
- ガラス飛散防止フィルムを窓や鏡に貼る。
- 避難経路を確認し、家族と共有する。
- 安否情報の確認方法を家族で決めておく。
3. 情報収集の手段を確保
- 緊急情報が受け取れるよう、防災アプリをインストールする。
- 地域の避難所や避難経路をあらかじめ確認する。
4. 定期的なチェックと更新
非常持ち出し袋の内容や備蓄食品・飲料水の賞味期限を定期的にチェックして、使える状態を保ちましょう。
参考:災害の「備え」チェックリスト(内閣府)
参考:災害に事前に備える(政府広報オンライン)
②なぜペット防災が必要なのか。
1.ペットは飼い主の準備に依存しています。
- 災害時に行政機関が担う役割は、被災者の救護です。そのため、ペット対策には手が回らない事態になることも多いことが想定されます。
- 行政機関が行う災害時のペット対策は、被災者を救護する観点から、災害時にも被災者がペットを適切に飼養管理できるように支援するものであるとされています。
2.ペットは自分で食料や避難場所を確保することができません。
- 災害時におけるペットの対策は、飼い主による「自助」が基本です。
- 飼い主は、日常からの適正飼養や避難生活で必要となる物資の備蓄を行うなど、災害の発生に備えておくことが重要で、災害の発生時には、同行避難などの実施や避難所でのペットの適正飼養など、その果たすべき役割は大きいです。
3.災害の種類、発生時の状況はさまざま。
- 「ペットと一緒に被災」、「外出時に別々に被災」、「外出時に一緒に被災」など状況はさまざまです。
- 災害が起こった時に飼い主がペットと一緒にいるとは限らないことや、人命を優先させるためにペットを自宅に残して避難せざるを得ない状況もあること、また不測の事態によりペットとはぐれてしまうケースもあることを想定する必要があります。
- また、普段から近隣住民と良好な関係を築けるよう、コミュニケーションや飼養マナーに気を配るとともに、万が一の時にはお互いに助け合えるよう、飼い主同士や近隣住民と防災について話し合っておくことも必要です。
③ペットとの避難方法を考えよう。
環境省は、東日本大震災での経験から、ペットを飼養している人が災害時に自宅等から避難する必要があるときは、飼い主の自己責任の下でペットを連れて避難する「同行避難」を推奨しています。また、災害の発生時のペットへの対応についてまとめた「人とペットの災害対策ガイドライン」によると、まずは飼い主が安全を確保したうえで、避難方法を検討することを基本としています。
事前に避難場所の受け入れ態勢を確認しよう!!
- あなたが住んでいる地域で指定されている避難場所は、ペットとの同行避難が可能ですか?
- 自治体の防災計画はさまざまです。ペットの安全と快適さを最大限に考慮しながら、地元自治体や避難所の方針を事前に確認して避難計画や準備を進めることが大切です。

1.「同行避難」とは、
- 災害時に自宅等に留まることが危険だと判断した際に、人とペット双方の被害を避けるためにペットを連れて行う「避難行動」を意味します。
- 指定避難所でペッ トが人間と同室で生活することを意味するものではありません。
- ペットと避難所に同行しても、避難所の指定エリア(屋外や専用スペース)で、飼い主が各避難所のルールに従ってペットを管理するケースがほとんどです。
- ペットの逸走やほかの避難者とのトラブルを防止するためにも、散歩時以外は、犬や猫はケージやキャリーケースに入れておく。また、ケージに入らないペットは、雨などがかからない軒下にリードにつないで係留することになります。
- 2024年元旦に起きた能登半島地震の同伴避難においても、真冬にもかかわらずペットを避難所の外に置くことを求められました。避難先でペットと同室で生活できる可能性はほとんどないというのが2024年現在の現実です。
- 自宅の倒壊などで、ケージやキャリー、リードなどのペット用具が持ち出せなかった被災者も多く、避難所に空きがある場合でも、多くの方が「車中避難」を選択されたようです。
- 大勢の方々が集まる避難所での生活は、動物が苦手な方やアレルギーを持っている方がいたり、ペットが他の方や犬に対して吠えてしまう心配があったりすることから、周囲の方々に気を遣ってしまい車中避難やテント避難を選択した方も多くいました。

岡山理科大学の研究成果発表の講演で、岩田恵理・獣医学部教授は、ペットの防災対策で、避難所生活には、犬や猫がハウスやキャリーでくつろげる「ハウストレーニング」ができていることが最も大切と強調されています。
2.「在宅避難」とは、
- 自宅の安全性が確認され、自宅で居住できると判断した場合に、自宅で避難生活を行うことを「在宅避難」といいます。
- 災害時に被災者が集中し、指定避難所への収容が困難になる可能性がある大都市部などでは、耐震基準を満たした倒壊の危険性が低いマンション等は、火災が起こらないかぎりは自宅に留まることが推奨されています。

3.いろいろな状況を想像して『備え』ましょう。
- ペットを連れて避難所に行ったら不可だと言われることもあります。
- また、災害や避難生活はペットにも大きなストレスになります。体調を崩さないようにケアが必要です。
- 救援物資は人間用が最優先。ペットに必要な物資が届くには時間がかかりますので、十分な備蓄が必要です。
4.ペットの情報は、アナログ(紙)とデータ(スマホなど)の両方で記録しましょう。
避難所で受け入れ時、迷子になった時に状況を提供しないといけない場合があります。
- 自分のペットであることの証明ができる写真(家族で写っているのが望ましい)
- マイクロチップなどの個体情報
- 既往歴や服用している薬の名前
- ワクチン接種の情報 など

ペット防災 ≪その②備えよう≫