「夜中に愛犬が突然、苦しそうにしている……」
「愛猫が何度も吐いている。朝まで待って大丈夫?」
大切な家族である犬や猫の体調は、動物病院が閉まっている夜間に急変することがあります。
静岡県は東西に長く、住んでいる地域によって夜間救急動物病院までの距離が大きく異なります。
静岡市周辺、浜松・県西部、御殿場・県東部では、それぞれ利用しやすい夜間救急の拠点が違います。
そのため静岡県では、
「県内に夜間救急病院があるか」
だけではなく、
「自宅から、今の時間にどこへ向かえるのか」
という視点で備えておくことが大切です。
この記事では、現在公式情報を確認できた夜間救急の拠点を中心に、
・24時間体制の動物医療センター
・夜間専門の救急動物病院
・県東部・中部・西部の受診先
・県外の救急病院を検討するケース
・かかりつけ医に事前に確認しておくこと
・スマートフォンやアプリに健康情報を記録しておく方法
まで、飼い主さんが実際に行動するときの視点でまとめます。
この記事を見て受診する場合も、必ず事前に電話で「今から診察可能か」を確認してください。
※夜間診療の時間や受け入れ状況は変更される場合があります。この記事では公式サイトなどで確認できた情報を掲載していますが、受診前には必ず病院へ電話で確認してください。
夜中に突然具合が悪くなると、飼い主もパニックになってしまいます。
そんなときこそ、まず落ち着いてください。
「朝まで待っていいのか」と迷う場合は、自己判断だけで様子を見続けるのではなく、夜間救急や時間外対応の動物病院へ電話して相談しましょう。
特に次のような症状がある場合は、早めの受診が必要になる可能性があります。
・呼吸が苦しそう
・意識がおかしい、反応が鈍い
・立てない、ぐったりしている
・けいれんしている
・大量に出血している
・お腹が急に膨れている
・何度も吐いている
・尿が出ない、何度も排尿姿勢をとる
・誤食、中毒の可能性がある
・交通事故や転落などの外傷
・急激に状態が悪化している
このような場合は、
「朝まで待って大丈夫」と自己判断する前に、まず電話で獣医師に相談してください。
夜間救急では、通常の昼間診療とは異なり、緊急症例を優先して診察するための準備が必要です。
また、夜間は入口が施錠されている場合や、電話連絡が必須となっている病院もあります。
例えば静岡市夜間救急動物病院では、来院前に必ず電話で連絡するよう案内しています。電話で症状を確認し、来院準備を行う仕組みです。
そのため、
電話する
↓
症状を伝える
↓
受け入れ可能か確認する
↓
指示に従って向かう
という順番を基本にしてください。
電話をする前に、
・犬または猫
・年齢
・体重
・いつから症状が出たか
・現在どんな症状があるか
・持病
・現在飲んでいる薬
・誤食や事故の可能性
・自宅から病院までの所要時間
などを整理しておきましょう。
例えば、
「8歳の犬で体重12kgです。30分前から何度も吐いています。お腹が張っていて、立つのもつらそうです。心臓病の薬を飲んでいます。病院までは車で40分ほどです。」
というように伝えると、状況を把握してもらいやすくなります。
所在地:静岡県御殿場市東田中1078-1
電話:0550-83-5115
診療時間:24時間体制(完全看護)
VCJ動物医療センター駿河病院は、公式サイトで「24時間体制(完全看護)」を掲げ、救急診療・夜間診療にも対応しています。犬・猫だけでなく、フェレット、ハムスター、ウサギ、鳥類、爬虫類などのエキゾチックアニマルも診療対象として掲載されています。
東名高速・御殿場インターのすぐ近くに位置していることも大きな特徴です。
公式サイトでは、夜間・緊急の場合は直接電話で相談するよう案内しています。
所在地:静岡県静岡市駿河区宮竹2丁目1-1
電話:054-269-4199
診察受付時間:21:00~翌1:00
年中無休
静岡市夜間救急動物病院は、静岡市獣医師会に所属する動物病院などが連携して設立した夜間救急の拠点です。
公式サイトでは、静岡・焼津・藤枝・島田・富士・富士宮など多くの動物病院から協力を得て運営していると案内されています。
血液検査、レントゲン、エコーなどの検査に加え、救急処置や緊急手術にも対応しています。高濃度酸素集中治療室やICUも備えています。
現在、公式サイトでは、犬・猫を診療対象としており、ウサギ、ハムスター、フェレット、鳥類、爬虫類などの犬猫以外については、当面の間、診療を受け付けていないと案内されています。
エキゾチックアニマルを飼っている場合は、受診前に必ず確認してください。
静岡市夜間救急動物病院では、夜間診療後は翌日にかかりつけ医を受診するよう案内しています。
夜間救急は「いつもの病院の代わり」ではなく、
夜を越えるための緊急医療
と考えておくと分かりやすいでしょう。
所在地:静岡県浜松市中央区東伊場2-1-9
電話:053-522-9071
診療時間:21:00~翌2:00
休診日:月曜日
浜松夜間救急動物病院は、静岡県西部の夜間救急を担う専門病院です。
公式サイトでは、来院前に必ず電話をするよう案内されています。
診療では、血液検査、尿検査、レントゲン、超音波検査などを行い、緊急手術にも対応しています。
ただし、月曜日は休診です。
そのため浜松周辺の飼い主さんは、
「浜松に夜間救急がある」
だけでなく、
「今日は診療日なのか?」
まで確認する必要があります。
また、公式サイトでは深夜2時以降は時間外料金がかかると案内されています。
浜松夜間救急動物病院は、公式サイトで豊橋方面から車で約1時間、掛川方面から約50分のアクセス案内も掲載しています。
つまり、静岡県西部だけでなく、愛知県東部から静岡県西部へ向かう選択肢としても考えられます。
静岡県の特徴は、とにかく県が東西に長いことです。
そのため、夜中に急変したとき、
県内ならどこでも同じ
とは考えない方がいいでしょう。
御殿場・沼津・三島・裾野・伊豆など
↓
御殿場の24時間体制をまず確認
静岡市・焼津・藤枝・島田など
↓
静岡市夜間救急動物病院
浜松・磐田・袋井・掛川など
↓
浜松夜間救急動物病院
というように、自宅から現実的に移動できる救急拠点をあらかじめ確認しておくと安心です。
静岡県では、夜間救急まで距離がある地域もあります。
そのため、元気なときにかかりつけ動物病院へ、
「夜中に急変した場合は、どこへ電話すればいいですか?」
と聞いておきましょう。
病院によっては、
・提携している夜間救急病院を案内
・留守番電話で緊急連絡先を案内
・時間外の連絡先を案内
・近隣の夜間救急病院を紹介
など、対応方法が異なります。
「夜間に困ったときの連絡先」を、病気になる前に確認しておくことが大切です。
夜間や救急の動物病院を受診するとき、限られた時間のなかで、愛犬・愛猫の状態を正確に伝えることが大切です。
その際に役立つのが、**「普段はどんな状態で、今回は何が違うのか」**という情報です。
たとえば、普段は食欲旺盛な子が急にごはんを食べなくなった場合と、もともと食が細い子がいつもどおり食べていない場合では、状況の伝わり方も変わります。
日頃から、次のような情報を記録しておくと、受診時に役立ちます。
これまでにかかった病気や持病
手術歴や現在服用している薬
健康診断や血液検査の結果
普段の体重や食事内容
食欲や排泄の様子
薬の袋や検査結果を写真に撮っておいたり、普段と違う呼吸や歩き方、けいれんなどの様子を動画に記録したりすることも、診察時の参考になります。
ただし、記録することを優先して、受診や相談が遅れないようにしましょう。
夜間や休日に愛犬・愛猫の体調が急変したとき、いつもお世話をしている人がすぐに対応できるとは限りません。
そんなときに備えて、
普段の健康状態や病歴、
薬の情報などを記録し、
家族みんなで共有しておくと安心です。
家族の誰もが必要な情報を確認できれば、動物病院への相談や受診時にも役立ちます。
こうした記録・共有には、**「ハッピーペットライフ」**を活用する方法もあります。
写真や動画、日々の様子などを残しておくことで、普段の状態を振り返りやすくなります。
すべてを細かく記録する必要はありません。無理のない範囲で、いざというときに役立つ情報を残しておきましょう。
また、アプリのトピックスでは、夜間・救急の動物病院情報も確認できます。
旅行先や帰省先での急な体調不良、引っ越しなどに備えて、住んでいる地域以外の動物病院情報も確認できるようにしておくと安心です。
まずは全国版から地域を選び、さらに詳しい情報が必要な場合は、各地域版・都道府県版へ進んでご確認ください。
いざというときに必要な情報を探せるよう、あらかじめ目を通しておくことをおすすめします。
夜間診療や時間外対応は、診療時間の変更、休診、救急患者への対応、受け入れ状況などによって変わる場合があります。
実際に受診する際は、必ず各動物病院の最新の公式情報を確認し、事前に電話で受け入れ可能か確認してください。
この記事は獣医師による診断や治療に代わるものではありません。
愛犬・愛猫の状態が明らかに悪い場合は、インターネットの記事だけで判断せず、動物病院へ電話で相談してください。