ペットの具合が夜中に急に悪くなったとき、
「近くの動物病院はもう閉まっている」
「夜間救急はどこにあるの?」
「京都まで行くべき? 大阪まで行くべき?」
と迷ってしまう飼い主さんは少なくありません。
特に京都府と滋賀県は、県境を越えて動物病院を利用することを考えておいた方がよい地域です。
京都市内には夜間救急専門の施設があります。一方、滋賀県では夜間救急専門施設が少なく、県内の動物病院自身が京都や大阪の夜間救急を案内しているケースがあります。
つまり、この地域では、
「県内にある病院を探す」だけではなく、
「自宅から実際に行ける救急拠点を探す」
という考え方が重要になります。
※診療時間や受け入れ条件は変更される可能性があります。夜間に受診する際は、必ず事前に電話で確認してください。
(京都市南区上鳥羽仏現寺町11番地)
診療時間:21:30~翌2:00
365日・年中無休
電話:075-693-9912
来院前に電話連絡
京都市獣医師会が運営する、京都エリアを代表する夜間救急施設です。
夜間に突然、ペットの具合が悪くなった場合に対応するための専門施設で、ICU、手術室、血液検査機器、内視鏡などを備えています。
京都市内だけでなく、京都府内や他府県からの受診も案内されているため、滋賀県南部から京都方面へ向かう場合にも重要な選択肢になります。
特に、
呼吸が苦しそう
けいれん
誤食・中毒
大きなケガ
急激な状態悪化
夜間に突然ぐったりした
など、朝まで待つことが不安なケースでは、まず電話で相談することが重要です。
「朝まで様子を見ても大丈夫か」という判断を電話だけで行うことはできないため、来院を勧めています。
(京都府久世郡久御山町佐山西ノ口10-1)
診療時間:20:00~24:00
年中無休
電話:0774-44-3139
来院前に必ず電話連絡
京都府南部の山城地域に位置する夜間診療施設です。
内科だけでなく、帝王切開、胃捻転などの緊急外科手術、けいれん重積、急性中毒、肺水腫など、迅速な判断が必要な救急症例にも対応しています。
京都市内からだけでなく、滋賀方面から京滋バイパスを利用してアクセスできる立地も特徴です。公式サイトでは滋賀方面から「巨椋IC」より約5km、約8分と案内されています。
滋賀県南部の大津・草津・栗東周辺では、夜間に急変した場合、京都方面へ向かうことが非常に重要な選択肢になります。
滋賀県内の通常の動物病院にも時間外対応を行っている施設はありますが、夜間救急専門病院とは性格が異なります。
例えば大津市のみらい動物病院では、時間外診療について、基本的にカルテ登録のある患者を対象としています。
そのため、初めて受診する飼い主さんが「夜間だから直接行けば診てもらえる」と考えるのは危険です。
かかりつけ医に事前に「夜間に急変した場合はどうすればいいか」を聞いておくことが重要です。
滋賀県の特徴は、県内の病院だけではなく、
大津・草津
↓
京都市南区・久御山
↓
必要に応じて大阪・箕面
という救急医療圏を考えられることです。
滋賀県の動物病院でも、夜間救急の案内として京都と大阪の施設を紹介している例があります。
これは、この地域の飼い主さんにとって非常に重要な情報です。
ここは京都・滋賀エリアで特に注意しておきたいポイントです。
京都夜間動物救急センターは翌2:00まで。
京都夜間どうぶつ診療所も翌2:00までです。
つまり、
「夜間救急があるから安心」ではなく、
「何時まで対応しているのか」
まで確認しておく必要があります。
深夜2時を過ぎた場合には、大阪府箕面市にある
が重要な選択肢になります。
診療時間:21:00~翌6:00
年中無休
所在地:大阪府箕面市船場東2-3-55
電話:072-730-2199
京都の夜間施設よりも遅い時間まで対応しているため、滋賀県南部・京都南部からは、症状や時間によって大阪方面へ向かうという判断も必要になります。
ここから、京都とは事情が変わってきます。
彦根・近江八幡・東近江など、滋賀県東部になると京都までの距離が大きくなります。
この地域では、
滋賀県内のかかりつけ医
+
京都方面
+
岐阜方面
という複数のルートを考えておくことが重要です。
特に岐阜市には、岐阜県獣医師会の夜間救急動物病院があります。
岐阜市西川手6-41
夜間:21:00~翌1:00
滋賀県東部からは、京都方面だけでなく、地域によっては岐阜方面も候補になります。
ただし、「地図上で近い=実際に受診できる」とは限りません。
夜間救急は受付時間、対象動物、受け入れ状況などがあるため、必ず電話確認が必要です。
長浜・米原・高島などでは、夜間に利用できる救急施設までの距離が大きくなります。
そのため、
「具合が悪くなってから探す」
では間に合わない可能性があります。
例えば長浜市には長浜どうぶつ病院がありますが、夜間対応については事前確認が必要です。
湖北地域の飼い主さんは、
かかりつけ医の時間外連絡先
京都方面へ向かう場合の病院
岐阜方面へ向かう場合の病院
深夜になった場合の代替施設
をあらかじめ調べておくことをおすすめします。
この地域の大きな特徴は、同じ県内でも救急時の行動が変わることです。
→ 京都夜間動物救急センター
→ 京都夜間どうぶつ診療所
→ 京都方面
→ 深夜帯は大阪・北摂方面
→ 滋賀県内
→ 京都方面
→ 岐阜方面も検討
→ 県内のかかりつけ医の時間外対応を確認
→ 京都・岐阜方面を含めて事前にルートを確認
→ 大津・京都方面を中心に検討
→ 夜間は移動時間を十分に考える
このように、「京都府」「滋賀県」という行政区分だけでは、実際の救急事情は見えてきません。
今回、京都と滋賀を一つの記事にした理由はここにあります。
ペットの救急では、
京都府だから京都府内だけ
滋賀県だから滋賀県内だけ
と考える必要はありません。
むしろ、
自宅から一番早く行けるところはどこか?
深夜2時を過ぎたらどこへ行けばいいか?
その病院が満床だったら次はどこか?
という視点が大切です。
特に滋賀県では、県内の動物病院自身が京都・大阪の夜間救急施設を案内していることからも、県境を越えた救急医療圏として考える必要性が分かります。
京都・滋賀エリアにお住まいの方には、普段から次のことを確認しておくことをおすすめします。
「夜中に急変したら、どこへ行けばいいですか?」
「診療時間外は電話がつながりますか?」
「京都の夜間救急を利用しても大丈夫ですか?」
「大阪や岐阜の夜間救急へ行く場合はありますか?」
「夜間救急を受診した翌日に、こちらで引き続き診てもらえますか?」
特に滋賀県では、住んでいる場所によって救急病院までの移動時間が大きく変わります。
一度、実際に車で走るルートまで確認しておくと安心です。
夜間や救急の動物病院を受診するとき、限られた時間のなかで、愛犬・愛猫の状態を正確に伝えることが大切です。
その際に役立つのが、**「普段はどんな状態で、今回は何が違うのか」**という情報です。
たとえば、普段は食欲旺盛な子が急にごはんを食べなくなった場合と、もともと食が細い子がいつもどおり食べていない場合では、状況の伝わり方も変わります。
日頃から、次のような情報を記録しておくと、受診時に役立ちます。
これまでにかかった病気や持病
手術歴や現在服用している薬
健康診断や血液検査の結果
普段の体重や食事内容
食欲や排泄の様子
薬の袋や検査結果を写真に撮っておいたり、普段と違う呼吸や歩き方、けいれんなどの様子を動画に記録したりすることも、診察時の参考になります。
ただし、記録することを優先して、受診や相談が遅れないようにしましょう。
夜間や休日に愛犬・愛猫の体調が急変したとき、いつもお世話をしている人がすぐに対応できるとは限りません。
そんなときに備えて、
普段の健康状態や病歴、
薬の情報などを記録し、
家族みんなで共有しておくと安心です。
家族の誰もが必要な情報を確認できれば、動物病院への相談や受診時にも役立ちます。
こうした記録・共有には、**「ハッピーペットライフ」**を活用する方法もあります。
写真や動画、日々の様子などを残しておくことで、普段の状態を振り返りやすくなります。
すべてを細かく記録する必要はありません。無理のない範囲で、いざというときに役立つ情報を残しておきましょう。
また、アプリのトピックスでは、夜間・救急の動物病院情報も確認できます。
旅行先や帰省先での急な体調不良、引っ越しなどに備えて、住んでいる地域以外の動物病院情報も確認できるようにしておくと安心です。
まずは全国版から地域を選び、さらに詳しい情報が必要な場合は、各地域版・都道府県版へ進んでご確認ください。
いざというときに必要な情報を探せるよう、あらかじめ目を通しておくことをおすすめします。
夜間診療や時間外対応は、診療時間の変更、休診、救急患者への対応、受け入れ状況などによって変わる場合があります。
実際に受診する際は、必ず各動物病院の最新の公式情報を確認し、事前に電話で受け入れ可能か確認してください。
この記事は獣医師による診断や治療に代わるものではありません。
愛犬・愛猫の状態が明らかに悪い場合は、インターネットの記事だけで判断せず、動物病院へ電話で相談してください。